看護師国家試験とは

看護師になるには、厚生労働大臣が指定した看護師専門養成学校、あるいは文部科学大臣が指定した専門学校や大学を卒業しなければならない。専門知識を身に付けた後に、国家試験である看護師国家試験に合格することで、看護師免許を取得できる。看護師としての知識を学ぶためには、いくつか方法がある。1つ目は高校を卒業してから4年程度、看護の知識を学べる大学か専門学校に通う方法がある。2つ目は准看護師の資格を取得した後に、2年間看護の専門学校あるいは短期大学で学ぶ選択肢もある。

または、中学校を卒業してから5年間、看護師を養成する学校に進むこともできる。そのため自分の学びやすい方法を選択して、看護師の知識を習得して看護師国家試験に臨むことができる。看護師国家試験で出題される問題数は240問あり、内容は一般問題で130問、状況設定問題だと60問など3つに分類される。仮に一般と状況設定問題でいかに点数を多く取れても、必須問題で8割以上正解できなければ合格が難しくなる。一般と状況設定問題の合格点は毎年変わるが、7割以上の正解を目指した方が無難といえる。

毎年看護師国家試験は2月の中頃の日曜日に、合格発表は3月に実施されている。もし、学校をすでに卒業している人であれば個人で申し込むことができるが、専門学校や大学等に在学している人は、学校で申し込む形となる。国家試験なので合格が難しいと思われがちだが、実際は9割前後と合格率が高い試験だ。しかし試験に合格して終わりではない。合格後もいち早く医療現場に慣れるための基礎看護技術や知識のおさらいはしておいた方が良いだろう。