受験資格を得るためには

看護師になるには看護師国家試験に合格して看護師資格を得る必要がある。看護師国家試験には受験資格があり、誰でも受験できるわけではない。受験資格を得るためには、いくつかのコースが用意されている。高校を卒業した場合は、「4年制大学で必要な学科を修めて卒業する」、「都道府県知事が指定する看護師養成所を卒業する」、「厚生労働省の指定校で必要な学科を3年以上かけて修める」の3つの方法がある。

准看護師として3年以上の経験がある人、または高校、中等教育学校を卒業した准看護師は、都道府県知事が指定する看護師養成所か厚生労働省の指定校で2年以上修業すると看護師国家試験の受験資格を得られる。看護師国家試験は、毎年2月の半ばごろに午前と午後を通して、1日かけて行われる。合格率は9割前後と高めで、新卒者の割合が高くなっている。

試験項目は必修と一般状況に分かれており、一般状況は一般問題と状況設定問題である。必修問題は50問出題され、1問1点で配点は50点、一般問題は130問出題され1問1点で配点は130点、状況設定問題は60問出題され1問2点で配点は120点となる。合格ラインは必修が8割で40点、一般状況は年度によって変わるものの、ほぼ6割で150点前後が必須である。必修では暗記量の多い「統計」「社会保障」「看護技術」関係を後回しにしないこと、一般状況は1問2点の状況設定問題に力を入れること、得意科目の点数を確実にとることなどが看護師国家試験合格のポイントだ。